numbnessandsuprise

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view point of super human being

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青い絵の具の点々が、水を含みすぎた鉛筆の先からポトポトと濁り落ち、白い画用紙の上で青と水の色の染みになってみるみる広がってゆく。滲む色彩の速度に追いつけず、ただ何かしらの変化が起こった事は思い起こさせもする波の感触とともに、俺は取り残されてしまう。そしてありもしない黄色の残像をそうと知りつつ、視界の隅へ隅へと追っかける。それが時折ちらりと見えてしまうものだから。直径2、30センチの陰かと見えるのは、決まって視界の最左端か最右端ギリギリに現る湿気た靄の黄色、血にグリーンの切れた頃合いを見計らってか、網膜の裏でこいつが静かに発光する。他の誰にも悟られずに灯る黄砂の潤いを医者はただの幻覚だと嘲笑うだろうーいもしない医者に笑われる俺を想像して笑った。バケツ代わりにしたホウル・トマトの空き缶では筆に着いた色が流れて尚も溶けず、薄膜様の青いグニャグニャが水の表面で実にゆっくり動き回るから、つい今し方生まれたてのペットのようでいとおしい。缶の内側が銅色に反射するのが一層青の大理石模様を際立たせ、ぼんやり眺めているうちにさっきまで青と映っていたその色が黒くも赤くも見える気がして、ついにはなに色だかわからなくなってしまう。 (モブノリオ<介護入門>から)








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