numbnessandsuprise

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その夜、少年が1人外で星を見ていると、背後から声がかかった。
振り返るとキングだった。
「人間はいきていくために、しなければならないいくつかの大事なことがある。ことのことをないがしろにしてはならないよ。」
キングは誰に言うでもなく語り始めた。もちろん少年はそれが自分に向けられ手いる言葉だと
いうことをちゃんと知っている。キングの話にわたしも興味があったので、
耳を傾けてみる事にした。キングは喉を鳴らし、まるで演説でもするみたいに語る。
「まず、呼吸をすることだ」
キングは大きく深呼吸をしてみせた。
「これは動物にとって基本的なことだ」
少年は深呼吸をまねた。
「次に動くこと」
今度は少年の周りを歩き回った。その姿が奇妙で少年は思わず笑ってしまう。
「次に、食べること」
キングはご飯を食べるまねをしてみせた。がつがつと食べる格好は食事時のブンセキを連想させた。
「次にね、寝ることだろうな。寝ないと元気が戻らない。」
元気が戻る、と少年h亜キングの口調をまねて繰り返した。へんな日本語だなと思ったが
あえて口にはしなかった。
「これだけできれば、とりあえずは生きていける。でも生活とか暮らしとなるとこれだけではやっていけないよ」
キングは真剣な顔をしてみせた。
「そこで大事なのは愛することだ。これは説明が難しいけど、誰かのことをいとおしく思うことだ」
キングは夜空を指さした。
「次に、ちゃんと見ることだな。でも、わしのように見ることの出来ない者も大勢いるが
もちろん、わたしの言っている見るというのは目で見ることではない。心で見るということだ。」
キングは笑った。
「次に笑うこと、泣くこと」
笑いながら、すっと顔が真顔になった。
「泣くことも笑うことと同じくらいに大事なものだと思うね。喜びを知ったら笑い、悲しみを知ったら泣く」
キングは指先を少年の顔の前にかざした。
「次に、勉強だ」
厳しい顔で少年のほうをじっとみる。もちろん、キングの視線が少年を捉えている訳ではない。でもその芯は少年の心を捉えている。少年は思わず頷いてしまうのだ。
「お前はいずれ、勉強の大切さを知ることになる。知恵のない人間は生きていく上で大変に困る。知恵こそが過ちを補う一番の道具でもある。ただし悪知恵のことではないぞ。あくまでも英知のことさ」
キングはわずかに微笑んでみせた。
「次に、働くことだろうな。人間は働いてこそ生きていくことができる。どのようなことでも構わない、様々な仕事がある。お金になるかならないかは問わない。子供を育てるのも大事な人間の仕事だし、家族を養うのももちろん仕事だ。働くことで人間は社会と繋がるのだからね」
キングは強く頷いてみせた。
「それから次に努力だね。勉強や仕事を花開かせるものは努力というもので、これがあるかないかで、その人間がこの世界とどのくらい逞しく結びあうことが出来るかが決まるんだ」
少年は小さく頷いた。
「次に忍耐だな。我慢できないものに、豊かな人生は訪れないとわたしは思う。花もそうだ。長い年月つちの中で育ち、やっと芽をだしそれからまた長い戦いがあった後に、花を咲かせるのだからね」
少年は月光に浮かび上がる畑を見つめた。実を付けている野菜たちの努力と忍耐を、少年
は美しいと思った。
「そして、何より想像力だ。想像できなければ、豊かな人生を送ることは難しい」
キングは肩をすくめてみせた。
「次に思いやること」
キングは自分の体をそっと抱きしめてみせながら、言った。
「他人を思いやることができないと、社会で生きていくことは難しい。人間は一人では生きてはいけない生き物でね。誰か彼かそばに他人がいるものだ。その人間の心を思いやることが大事なんだ。これが欠けているから、今世界は危なくなっている」
キングは手を伸ばし、少年のいる場所を確認した後、その肩に手を回した。いいかね、と
小声で優しく続ける。
「次に大事なことは、平常心でいることなんだな。どんな時も、慌てずに静かに立ち向かうことが大事なんだと思う。そうすれ場、必ず解決策を得ることができる」
キングは少年の肩をぽんぽんとたたき、そられからすっと離れた。
「星は出ているかね」
キングは空を見上げて力強く訪ねた。少年は、うん、たくさん出てるよと言った。
キングは深呼吸をした。少年ももう一度まねをしてみた。大きな深呼吸だ。
「最後に、この世界で生きていく上で一番大事なことを教えてあげよう。それは人の話を聞くことだ。これは誤解のないように。つまり人の言っていることを鵜呑みにしなさい、と言っているのではない。ただ、耳を傾けることが大事なんだ」
少年はキングを見つめた。
「今まで説明した大事な事柄というものは、じつは全て人の話の中にある。相手が何を言っているのかきちんと耳を傾ける。そレガ正しいか間違えであるかを自分自身の力で判断する。つまり人の話を聞くことの大事な理由は、自分の力で気がつくということだ」
キングは手を振りながら踵を返した。
「おやすみ。また明日」
そして、家の中へと戻っていった。




「孤独にさようなら」より











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